現3年生就活について;大手企業就職では女性は生かされていない(朝礼スピーチネタ)
毎年、就活(就職活動の学生用語)に付き合ってきました。年々、前年に比べ就活が複雑になっています。1つには4年生の残りと3年の早期就職活動時期が重なりがあります。新卒の通年採用も加わり、学生も企業人事の混乱もかなりあるようです。就職協定は形骸化し、学生はその情報に踊らされていると感じます。
今年、人材難の東京・名古屋では企業の採用活動時期やスピードもより早くなりました。そのため学生の行動も早期化し、昨年10月末日までにはトヨタ自動車には既に1万人を超える学生が応募してきたようで、今年はこれを上回っていることが容易に推測されます。早期化原因の1つに「グーグル・ヤフー」等の直接検索による、応募受け付けの結果と見ています。有名企業では就活が動く前に応募が出来てしまうためです。
優秀な学生はネット対応が進み、SNS等で情報を交換し、早々期から有名企業の求人ページに直接登録に動いています。自ら希望(まずは社名を知っているところ)企業を検索サイトでダイレクトに探す。そして企業サイトに直接エントリーし、企業の出方を待つ行動です。有名大学学生はこれで良い経過が見られます。11月に入り、活動も既に本番です。
しかし、これは全学生にいえることではないと見ます。なぜならば、企業は機会均等を建前としつつ、学生対応を主にOBに対応させるので、過去の採用結果で優秀な社員の大学OBが増え、採用に偏差が出るためです。大手企業では統計学が有効な社会であり、企業貢献上も優秀社員卒業大学が良い成果を生みやすいことを体感しているからです。だから有名大学学生は優位です。大手都市銀行では行けば内定と言う情報も聞きました。
このような情報に疎い普通の大学3年生は、情報不足のまま、世間情報に乗せられ就職優位の活動をこれからしていきます。現在人手不足があり、大手企業にもたやすく入社出来ます。が、そういった学生は先輩が過去苦しい思いをしたことを知るべきです。この先不景気になれば、採用の多い年がもっとも人員を削られるからです。バブル期の先輩学生は「入るは易く、企業内では上り難し」を経験したことを頭に入れて行動し、よくよく大手企業入社は考慮して欲しいと願います。
人手不足で名のある大手企業に納まる近年の学生たちは将来を見据えた会社選定をしている人が少なく、たとえば入社後、大学による選定格差が実際にあることも知っておいて欲しいところです。大企業では、それぞれ出身大学別のグループを会社内に非公式に作って、飲み会をしたりして、関係を強めています。よって、OBが多い企業を目指してみること。理由は後述しますが、これが1つのアドバイスです。
表題についてです。大手企業では女性は生かされにくい事実があります。入社後、女性は大手では報われない事象は解決されずさらに強まる傾向です。これは人事の体験や過去の統計結果に基づくバブル期以降からの積み重ねが、差別を生む背景となっていると思います。
大組織で女性が差別される1つの原因は、統計学です。「統計的差別の理論」から引用しますと、「平均して女性は男性より勤続が短い。女性のなかにも長くつとめる人はもちろんいるが、それを事前に見分けるのはむずかしく、コストがかかる。必要とされる熟練がたかく、その形成に企業内での中長期OJTを要する。そして、現実は男性の方が定着的だから、中長期のOJTコースに男性をつける。当然男女間に技能差、したがって賃金差が生じる。企業が合理的に効率をもとめて行動するかぎりそうなる。そうしないと企業間競争に生き残れない。」
また、人は同類グループを作ることで安心します。女性が生かされにくい理由の1つとして、このグルーピングがあると見ます。企業内での生き残り競争では「男」と「女」が、互いに人間として同等に競争しています。当然男は女にポストを渡す気がなく、男性優位が出来上がっています。これとは反対にシンガポールなどでは官僚世界では女性優位が定着し、男性が排他されているようです。
女性の立場では、当然ながら個人と今までの全体データとは関係がないと考えます。よって「男女の過去実績ではなく、個人比較が原点」と考える企業に行くことです。個人の力や存在がはっきりする企業規模を重視すべきです。とくにグルーピングが発生しにくい50名以下の伸びている企業がもっとも生かされると思います。
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