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日本人が馬鹿に成る

摩訶不思議なルールから

「一駅区間定期券の意味」

 ここに添付した定期券は、大阪地下鉄堺筋線の「南森町」から「北浜」一駅区間の定期券。大阪の人にはわかることだが、1Kmもないほどの歩いていける距離。少し東にはアーケード付天神橋筋商店街があり、半分ぐらい雨の日でも傘無しで歩けるところ。こんな定期券を持つ意味はほとんどない。が、ある上場企業では社内ルールで6ヶ月43,420円もする定期券を持つ必要があるそうだ。

「定期券所持必須に至る経過」

 多くの上場企業では、ごく少数の小さな悪さから、次々と不思議な規則が作られるのだ。たとえばこの定期券。以前は、通勤費を給与とともに振り込んでいたが、小さな詐欺が発生した。それは、定期を買わずうまく営業交通費として申請していたが、定期不所持でいたことがばれた。その事件以降、定期券の現物支給となった。

「定期券コピー提示ルールへ」

 その後、次の悪さが発生した。定期券を売り払い、自転車で通勤をする人が現われた。許可なしの自転車通勤は労災が付与されないことからばれたようだ。そのため、全社スタッフの定期を3ヶ月に一度、コピーを総務に提出するルールとなった。そしてこの所持者はすぐ近くに住んでいるに関わらず、定期券を持たないと、自転車通勤を疑われることになった。このため「一駅区間の定期券」を持たなければ成らなくなった。なお、この定期券所持のご当人は健康と気晴らしで毎日歩いていて、定期券を使ったことがないそうだ。

「性善説が無くなる」

 ごく少数の問題が全体に普及し、性悪説による問題回避のルールが出来る。不通の人にとっては手間ばかり増える。皆がだんだん性善説を失い、くだらないルールに縛られていく。無駄と不活性ばかりが再生産されている。これでは性善説をもって世界に輝いていた日本は先行きが暗い。

「性善説を知らない」

 なお、若い人にこの話をしたら、「性善説」を知らないと言われた。生まれもって人は善い人であることも知らなけば、善い人になりにくかろう。性善説に寄らない会社や社会では、摩訶不思議と思われるルールがどんどん出来る。そして行動が規制され生活がせせこましくなってきている。それを疑わない日本人が増えている。最低レベルの人の行動規範に生活が慣らされ、かくして日本人が馬鹿になる。

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