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INES(国際原子力事象評価尺度)

INESの尺度基準について

 尺度が三つある。

「深層防護の劣化」

 レベル1~3の基準。ここまでが事象で、事故ではない。運転安全基準のレベル評価の範囲。通常安全基準が守られないレベルが、「3」。

「施設・事業所内の影響」

 レベル2~5の基準。レベル4以上が事故扱いとなる。スリーマイル事故ではレベル「5」。この基準では、原子炉の炉心や放射性物質バリアが重大な損傷を受けた判定。

「人・環境、事業所外への影響」

 レベル3~7の基準。レベル5では、ヨウソ131換算で10の14乗べクテル以上の放射性物質流出を言う。レベル6で10の15乗べクテル以上の放射性物質流出。レベル7が10の16条べクテル以上の放射性物質流出を示す。今回のHUKUSHIMAでは、現在換算で37×10の16条べクテルの放射性物質流出で、この基準ではレベル7。これより今上の基準がない。ちなみに、チェルノブイリは、HUKUSHIMAの10倍はある。そして初期30日間の被爆で30名が死んでいる。「0名」の日本が同列になるイメージがまずい。

「馬鹿正直」

 ヨウソ131換算で37×10の16条べクテル値を超えたので、HUKUSHIMAを暫定レベル「7」にした原子力保安院の発表は馬鹿正直で、世界の不安を増しただけである。残念ながら、原子力保安院は科学者ゆえ、正直な助言しか出来ない。この助言に沿い、首相官邸が「7」を決定した。ゆえに「政治的」能無しである。世界影響全体を考えるロシアからは、レベル「6」判定が妥当と言ってきている。

「日本製品締め出し」

事故例が少ない中での判定基準ゆえ、実情にあってはいない。だが、この数字だけが世界を渡り歩きし、日本製品が締め出され始めよう。とても残念な決定である。

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