« 雪景色 | トップページ | 世の中の役に立つこと »

TPP(環太平洋経済連携協定)のこれから

TPP 豪州とNZ(ニュージーランド)は参加しない可能性

「米国の目論見」

  米国はクリントン政権時代にAPECを使ってアジア市場開放に揺さぶりを掛けることを狙ったが不成功。現在、WTOのドーハ・ラウンドを使って目標を目指すが動かない。ドーハ・ラウンドの年内成功率は2~3割程度。そこで今回、米国はTPPを利用し、自国の目標を得ようとしている。

「立ちはだかる牛肉問題」

 歴代の米国政府は砂糖と乳製品の保護政策をとっており、これは必ず継続する。米国は砂糖と乳製品の保護政策について譲れない。牛肉は米国の重要産業である。牛肉も重い。米国に対して優位な、豪州の砂糖、NZの乳製品、さらに両国の牛肉が存在する。米国が大きく譲歩しない限り、豪州とNZとの条件に米国を入れたTPPは多分ご破算になる。

「アメリカの厳しい要請」

 米国は投資家保護のスタンダード確立を最優先事項としており、Investor State ArbitrationメカニズムをTPPで標準化するよう強硬に主張している。この制度の下では、投資家が外国政府を訴えることが可能になるので、これに豪州・NZ政府は反対している。日本も受け入れをした場合、対日投資に関してアメリカの投資家が多くの訴訟を起こす可能性が出る。やっかいな要求だ。

「豪州とNZはTPPに参加しない?」

 結果、豪州とNZは伝統、文化、生活習慣を犠牲にせず、狭い範囲でのトレードを中心に生活する道を選ぶだろう。TPP成立は難しいはずだ。対する日本はFTAで、米国との関係を急ぎ固めることしかない。

|
|

« 雪景色 | トップページ | 世の中の役に立つこと »

経済・政治・国際(時事)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170494/50621471

この記事へのトラックバック一覧です: TPP(環太平洋経済連携協定)のこれから:

« 雪景色 | トップページ | 世の中の役に立つこと »