« 都議選の結果による政権交代は末期症状 | トップページ | 1940年7月28日リトアニア大使杉原千畝氏を思う »

宗教と科学

ダーウィン以降の科学の時代について (朝礼スピーチネタ) 渡辺真人

「進化論」

 「進化論」の考えが出るまでは、宗教と科学は表裏一体であったと考えています。特に一神教の世界では「人」は無比の存在で、神による世界の創造時から人でありました。これが科学の常識でした。これをダーウィンが「進化論」で人は猿から進化したものであると発表したのです。つまり、一神教宗教を根本から否定する考えを世に打ち出したのです。

「宗教と科学の決別」

 その後、進化論以降の科学の発展があり、特に、遺伝子学が宗教観をさらに壊しました。遺伝子学が進むにつれ、精子が種で、女性は畑であると言った伝統的な宗教思想も否定されたのです。この結果、男性優位であった宗教観が壊れ、男女平等論が世界の趨勢を占めてきています。さらに遺伝子学上では明らかに女性優位なことまで解明してきました。男性優位であるキリスト保守系やイスラム教の教典を根本否定したのです。なお、今でも彼らは進化論を否定し続けています。今宗教と科学は決別しています。

「科学唯一教」

 ただ、気がかりなことはこの科学の絶対信奉が、既存宗教との亀裂を強め、合理社会と宗教社会の衝突を生む懸念が出てきたと感じます。遠い将来、現代を振り返ったとき、新宗教の「科学唯一教」が出た世紀となるのかもしれません。

「科学とお金の融合の悲劇」

 アメリカで創造された新科学「金融工学」が昨年、人の制御を超えて暴走し、世界の金融経済を破壊しました。この原因は私の主観でありますが、科学とお金の融合が生んだ悲劇と見ています。人の心までを数値化しようとした新概念も、人の心の制御なしでは今後も悲劇を生み続けると思います。そのため、科学の分野における創造では、人の心の制御が重要になるでしょう。心の制御を行う1つの手法として、科学と決別している宗教の存在があります。

「宗教と科学の再融合」

 かの一休禅師(有名な一休さん)が言った言葉を借りて宗教の説明をします。「宗教とは、障子の桟の溝のごとし。」障子を開くためにある桟の溝、この手を入れる溝が宗教の存在である。宗教とは人の心を開ける手がかりである。それ以上のものではない。と言いました。人が同じ志を持つため、宗教を心の在り方の説明道具としてうまく利用し、科学の志をうまく誘導することが重要でしょう。ここに宗教と科学の再融合がこれから重要になると思います。

 

kう

|
|

« 都議選の結果による政権交代は末期症状 | トップページ | 1940年7月28日リトアニア大使杉原千畝氏を思う »

歴史」カテゴリの記事

コメント

金融は人が生きるための、必要悪制度と思います。おっしゃるとおり、金融は科学ではありません。この概念に科学を入れたことが悲劇を生んでいます。原爆と同じです。

投稿: 渡邊真人 | 2009.07.21 06:17

金融は科学ではないと思います。
金の悲劇がなくならないのは、戦争がなくならないのと一緒で、宗教では解決しないでしょう。

投稿: | 2009.07.20 16:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170494/45655014

この記事へのトラックバック一覧です: 宗教と科学:

« 都議選の結果による政権交代は末期症状 | トップページ | 1940年7月28日リトアニア大使杉原千畝氏を思う »