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今の海賊

ソマリアの海賊問題から (朝礼スピーチネタ)渡辺真人

「食べていけないソマリア漁師」

 今世間を騒がすソマリアの海賊は、食べていけなくなった漁師が操船・案内役であるようです。彼らはお金がなく、優秀な漁具や大きな船がありません。そういった状況で、彼らの漁場を先進国の大型漁船による国際法上禁止されている底引き漁で根こそぎ魚を持って行ってしまう。厳しい現実がソマリアにはあります。食うに困った漁師は船を襲うことを手助けしています。

「イスラム勢力と手を結んだソマリア漁師」

 イスラム勢力と手を結んだといわれるのが2006年。イスラムとソマリア社会は本来敵同士でありましたが、隣国エチオピアがアメリカ軍の支援を受けて侵攻してきたため、敵の敵は味方として同盟したそうです。それまではたいした勢力ではありませんでした。2006年以降、イスラム勢力の力で海賊が組織犯罪化したようです。漁師だった若者がイスラム兵士を海上支援し、イスラムの組織が身代金交渉をする。さらに内乱に伴う武器売買がからみ、ビジネスとなったものが今回の海賊問題です。

「海賊ビジネス」

 過去、地中海世界では奴隷が不要となり、人の売買が不要になったことで、海賊ビジネスが成立しなくなりました。ソマリアでは、武器売買が海賊ビジネスを大きくし、たくさんの海賊を生み出しています。ソマリアでの内戦が続く限り、イスラムやその他の武器商人が漁師に生活の糧を与え続けます。

「就業・経済策から見た港湾整備」

 根本問題は海賊業でしか生きていく方法がないことにあります。ソマリアの港や周辺インフラを整備すれば、若者は正業で食べていけるようになります。港が整備されれば、そこの新しい仕事が出てきて、海賊をする必要がなくなってきます。また、港の整備が終われば、各国海軍が停泊できるようになり、治安も向上し、海賊が出撃するソマリアの港がなくなってしまうでしょう。今の海賊問題は武器売買がなくなるよう、ソマリアのインフラ整備と経済支援がもっとも効果が高い方法と思います。

当面の処置として、各国海軍が広い海で追い払う作業は必要でしょう。が、いたちごっこであり、根本解決は出来ません。海軍経費を経済支援に早く当てることを期待します。

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