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イノベーション;技術改革と生活の変化

技術改革で消えたもの (朝礼スピーチネタ)渡辺真人

「生活から消えたもの」

 まず音楽では、レコード。とっくに街から消え、続いてCDも消えそうです。音楽はネット配信が主流になり、なんらかの媒体に載せて伝えるものではなくなりつつあります。続いて写真フィルム。ほとんどがデジカメに移り、カメラもデジカメばかりになりました。フィルムはそろそろ消えそうです。広告ではチンドン屋。とうの昔に消え去って、新聞チラシに変わり、そして最近はネットやケータイメールに移りつつあります。

「職場から消えたもの」

 今では全く消えたポケベル。初めて持たされたときのあのうるささとめんどくささが思い出されます。「ピピッ」と鳴るとあわてて公衆電話を探して、会社に電話したものです。その公衆電話もすっかり減りました。災害対策で一部残されていますが、公衆電話自体使っている人を最近見かけません。その次にワープロ。手書きの人間味多い書類が駆逐され始めた時代が懐かしい。今ではパソコンに取って変わられ、ワープロが消えました。

「これから消えると思われるもの」

 たとえば、大排気量のクルマ。この20年で大きく様変わりすると思います。過去乗用車つまりクルマの魅力はよりパワーがあり、スピードがあり、大きいことでした。が、5年前からこの点が変わらなくなった。イノベーションの代表である、先端技術やテクノロジーは変化し続ける必要があり、変わらない技術による大排気量のクルマは消える運命です。

「循環するもの」

 色やデザイン等の流行は今も昔も循環しています。歴史を探せば最先端ファッションが見つかると思います。また、西洋思想では時間軸は過去・現在・未来と真っ直ぐに展開される考えです。しかし、実際にはめぐるものが多い。東洋思想では、時間は大きく2つに分けていて、変化するものを「陰」、不変のもの・循環するものを「陽」と捉えています。陽の循環代表であるファッション等においてはイノベーションは厳しいでしょう。

「不変のもの」

 人が生きること、そのものです。しかし、変わり行くものがなければ、不変のものは成り立ちません。つまり人が生きるために、変化や循環はとても大切です。現代はイノベーションである技術偏重で、変わり行くことばかり重視され、変わらないのもを見る姿勢・視点が失われつつあります。不変の基本である「人が生きること」が大切にされなければ、変わり行く技術は成り立たなくなることを感じています。

「学校から消えたもの」

 二宮金次郎の銅像。二宮尊徳の心を示す薪を背負って本を読む姿が学校から消えました。日本人が江戸時代から培ってきた「徳育」が廃れた象徴でしょう。技術を支える本来の人の在り方は不変であって欲しいものですが、どうやら人の在り方が変わってきていて居ます。これからイノベーションも危うい気がします。

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コメント

景気は循環すると言われています。
金融工学などで技術革新をして繁栄しましたが、
人間の欲望が臨界点に達して、急転直下の転落を迎えました。

この景気の循環を生んでいるのは人間です。
つまり、人間の愚かさも「不変」と言うことでしょうか。

ただ、人間はまた反省し、知恵を絞り経済は回復していきます。
人間の賢さも「不変」です。

徳育もあるところで見直され、きっと人の在り方も
良い方向へ向かうのではないでしょうか。

投稿: SZK次長 | 2009.05.25 09:34

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