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飛翔体とは

飛翔体からミサイルになった。 (朝礼スピーチネタ例)渡辺真人

「ロケット実験」

 国際報道通信社ロイター社では「North Korea is preparing a rocket to blast off as early as Saturday, officials said, readying what Pyongyang describes as a satellite launch but is widely regarded as a disguised long-range missile test.」始めに中立的にロケットと言ったのち、偽装した長距離ミサイルの実験と考える、と記載していました。日本の報道通信社も海外向けにはロケットと記載していたのですが、日本国内向けのマスコミだけが統一されて「飛翔体;flying object 」と記載していたのです。そして米軍情報を元にミサイル実験であったとし、10日の新聞からミサイルに表記が変わりました。最初から北朝鮮のロケット発射実験は、偽装したミサイル実験と予想すると言えば判りやすいと思います。

「北朝鮮の立場」

 現在北朝鮮は、ミサイル関連技術輸出規制参加を拒み続けて居ます。これは射程300キロ以上、搭載重量500キロ以上の弾道ミサイルの輸出などを規制する措置で、北朝鮮がこのルール無視で世界で突出した状態です。立場を変えて相手からロケットの打ち上げる方向に絞って見ると、後方は親密国の中国、隣国ロシア。前方は休戦中の韓国。長距離ミサイル実験と世界から疑われている以上皆刺激したくない。残るは日本海方向。その先には叩き易い日本。かくして日本の上をまたいで飛ばすしかない。かつ、5000Km以上飛行出来るミサイルは、万が一コントロールを失い、アラスカにでも落ちようものならば、一大事になる。相手から見れば、発射方向も距離も自由ではないのです。

「飛翔体からミサイル表現へ」

 偽装予想ロケットがなぜ、日本では飛翔体からミサイルと呼称を変えたのか、政府がその理由を以下の3つの点にあると説明しています。

1、人工衛星が軌道を周回していない。;中国やロシアへの説明

2、発射は国連安全保障理事会決議に違反する、「弾道ミサイル計画」の関連活動;国連への説明

3、衆参両院決議で「ミサイル」と表現した。;政府表現変更の説明

以上の理由で、今後ミサイルにすると発表しました。が、アメリカ、オーストラリア、韓国はロケットを使うことを決めています。ロシアは人工衛星を載せたロケット、さらに中国は人工衛星と言っています。つまり日本以外は大体ロケットが主力です。

「国連安全保障理事会決議声明」

 日本政府は多分世界の対応を見るため、自国内の表現をあいまいにしたと考えます。現在の国連安全保障理事会では北朝鮮に対して今後の行動の拘束力のない「議長声明」が出るかでないかの駆け引きであって、日本の期待した実験停止拘束力のある決議声明は見送られました。自国上空で弾道ミサイル実験をされた日本は面子を掛けて交渉しているようですが、一旦幕引きです。それゆえ日本国内だけでも「ミサイル」呼称にしたいのでしょう。

「本題は核兵器や生物化学兵器の放棄」

 ミサイルの弾頭になにが今後載ってくるか、が本題です。この論議をしないで、日本ではミサイル実験と思われる飛翔体を迎撃ミサイルで打ち落とすような本題から外れた展開になっています。論ずるべき点は核兵器や生物化学兵器の放棄です。これをもっと世界に訴えることが重要と思います。

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