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不景気になすべきこと

大手企業の行動について (朝礼スピーチ例)渡辺真人

「旧式生産ラインを持つ工場閉鎖」

 好景気時期には設備効率の悪い工場であっても生産において有効ですが、本来効率を求める意味では新しい生産ラインが有利です。トヨタ自動車の場合、日本国内工場の生産完成車の直行率(完成検査後、手直しなしで出荷できる率)が96%台ですが、上海の新工場では従業員が中国人であっても、直行率98%を超えています。旧ラインは新ラインと比べ、どうしても生産効率が低くなるようです。こうした状況で、今不景気となった日本では、大手電機メーカーが軒並み、旧ラインの工場閉鎖を打ち出しました。

「地域経済の縮小」

 例に挙げるとシャープの和歌山工場、ソニーの愛知稲沢工場、パナソニックの関連会社の愛知清洲工場、東芝や日立、NECにいたるまで旧式生産ラインを持つ工場閉鎖に暇がありません。通常期であれば、雇用の維持と地域経済の発展のためにこのような大鉈は振るえませんが、不景気に皆でやれば、新聞やマスコミに話題にも上げられず、実施出来てしまうのです。このような大企業の工場が閉鎖されれば、治安悪化含め、地域商店会や住民の関係に悪い影響が出てきます。

「私見」

 当って欲しくない予想ですが、トヨタ自動車の非正規雇用者の契約延長停止から始まり、最終的には古い工場(本社工場や堤工場等)の閉鎖まで視野に入れて動いているように感じます。現在のトヨタ自動車の最大リスクは、「東海地震」であって、不景気が1番ではないと思います。このリスクの回避策に沿って、東海地区の工場を縮小し、東北や海外に工場を分散するタイミングを計っていると予想しています。現にパナソニックはサンヨーとの重複事業の電池工場等の撤退・縮小経費損失3000億円の赤字計上を発表しました。ソニー赤字1500億円、東芝赤字2800億円、日立赤字7000億円。赤字予想のトヨタ自動車はなにを削るでしょうか。

「大手企業への期待」

 私企業としては赤字ゆえ、こういった削減・撤退行動を取っても、自然な成り行きと言えます。しかし、このままでは、昔の炭鉱街のように地方都市がさびれる事象が起こると思います。大企業には社会責任をもう少し持ってもらい、、工場を閉鎖する代わりに、地域産業の助成を期待します。それぞれの地域の特性を生かした産業生産物、たとえば、農業生産支援と買取促進支援をセットにした農業支援を行うなど、ぜひ取り組んで欲しいと思います。大企業の支援があれば、新しく描ける事業が沢山創れると見ています。

「不景気になすべきこと」

 通常の景気時期では、就業人気が低く、人がなかなか就かない地元産業において、この時期にこそ、新しいサービスを起こして欲しいのです。撤退大企業が、自社OBを中心に資金支援や販売支援、さらに起業を進めていくこと、これが今の大企業にできる、1つの提案です。


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コメント

春から東京でお世話になります、町田です。

卒論でコミュニティ・ビジネスの
ことについて触れました。
その概念と共通している、
「それぞれの地域の特性を生かした産業生産物」など、これから更に重要になってくると思います。

また、ブログにコメントをいただき、
ありがとうございました。
早速ご紹介いただいた本を借りて参りました。

今後とも宜しくお願い致します。

投稿: 09年新入社員:町田 | 2009.02.05 00:43

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