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新卒採用の浮き沈み

2010年3月卒予定の就活について 渡辺真人

「急に訪れた就職氷河期」
 今年、就活環境はバブル期以後でもっとも学生有利な売り手市場と大きく変わって、厳しい買い手市場となります。2000年前後の就職氷河期の再来と見ています。昨年メガバンク3社と大手証券会社1社で1万人近くの内定を出し、全大学卒業生の2%も4社だけで採用する異常事態は解消されます。。現在の経済情勢では人が余ってくるので、入社後すぐに厳しい洗礼を受けることでしょう。このように無理して超大手に内定した人は過去から同じことを繰り返しています。たとえれば、中学3年間で競争し、学業成績で負けたような人たちとまた同じ土俵に立ち、今度は企業社会で30年競争するのです。学校の競争とは違い今度は卒業する出口がありません。

「入り口が楽ならば後で苦労を背負い、入り口で苦労すれば、後で大きく発展する。」
 長期的には、入り口が容易い時代の人は、返ってこれから社会で苦労をします。かつてバブル期に不動産や証券会社に入った新卒学生はたぶん現在、元の企業には半分残っていないと感じています。事実過去のバブル期入社の多くは苦労してきました。2009年3月採用では4年間バイトばかりしていた学生が、実力を上回る企業内定出来ましたが、こういった学生はきっとバブル期入社の先輩と同じことになると思います。入り口が楽だった時代の就職は多くの人を不幸にしました。反対に就職氷河期に苦労して入った時代の人は有名ではないかもしれない企業で大事に育てられ、現在スキル向上や地位でとても恵まれています。人生は糾える縄のごとし。

「内定取り消し」
 実際に東京大学の学生において、リーマンブラザースに内定していた学生に取り消しが出るようです。このような多くの学生が、「お金」と「企業の有名さ」に動かさたのです。初任給年俸800万円の外資就職一攫千金狙いは2009年春を待たずに崩壊しました。個人的に知っている学生だけにこれをバネに飛躍を期待しています。異常事態が入社前に明確になったことは人生にとってはとても良い機会と感じ、前向きに動いて欲しいと願います。

「女性の活躍」
 今年の就職活動では、女性にとっては男性より厳しい就活環境といえます。就職氷河期の時は新卒女性の3割は正規雇用先がなく、派遣就業となりました。しかし、景気が戻った3、4年前からはこれらの女性にとってはすばらしい可能性が広がりました。実際に今我が社では就職時代に厳しかった女性たちがデータ事業や営業等の中核に座り、すばらしい仕事をしています。私は女性の社会活動拡大に大きな期待を持っています。今年は是非長期視点を持って企業を見て選んで欲しいと思います。

「社会の見方を伝えたい」
 私は昨年の自社説明会にて、「良い会社の見方」「学生と社会人の根本的違い」「ベンチャー企業の定義」「今期就職戦線の特徴」「メガバンクの裏側」等々を話しました。そして3年後程度で起こるといった就職売り手市場崩壊予言が早くも当ってしまいました。これには私も驚いています。毎年、多くの学生は社会経験がないため、企業情報はかなり画一的であり、企業規模プライドと名前だけで会社を見ます。これは当然です。その上、元々人の目を気にする日本的な文化の影響もあり、皆同じ企業を選びます。私は今年もこの状態を変えていきます。機会を持って、社会や企業の見方を、学生の皆さんと話しの中で伝えることが出来れば幸いです。


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