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理解と納得

健康診断は体に負担が掛かり、病気になりやすくなる? (朝礼スピーチネタ)渡辺真人

「肺がん検査の結果」
「がん検診の大罪」から。フランスで過去6年間にわたり、健常者を2グループに分けて、肺がん検査の効果調査を実施したのです。1グループは検査を一切受けない。もう1グループは年2回の胸部レントゲン撮影と喀痰の顕微鏡検査を実施する。その追跡調査の結果、導き出された結論は次のとおりです。肺がんの検診を受けなかったグループより、検査を受けたグループの方が肺がん死亡率が高かったのです。さらに他の死因を加えた総死亡率も検査を受けたグループの方が高かったのです。

「レントゲン被爆」
レントゲンの放射線量は胸部レントゲンで自然界の1ヶ月分近くになります。さらにバリウム検査ではその100倍近く被爆します。かのイギリスでは全てのがんの0,6%ぐらいはレントゲン検査によると指摘しているようです。バリウム検査で胃がんになる確率が高くなります。

「胃カメラ」
胃カメラ検査をして体調が悪くなった人間を何人も見ています。精神的ストレスで、胃に穴が開くなど、冗談めいたことも本当にありえそうです。胃の潰瘍はストレス性の場合、通常のものは5分で胃に発生し、半日程度で消えるものです。胃カメラ検査で潰瘍ができて薬をもらう。これでは病気になるため、検査をすることになってしまいます。

「手術の有効性」
検査でがんが見つかって手術となった場合、手術は体に相当の負担を強いています。そのため、目的の部位を摘出したのち、体の抵抗力が下がり、結果違う部位でのがんが出やすくなります。これを転移と言っていますが、転移ではなく、新規発生と見るべきでしょう。しかし、手術を取りやめて生きていく決断は通常つけにくいものです。つまりここまでの記述は理屈であって、納得できる安心感を示すものがありません。

「ほっとする納得」
このような文章を記載している自分にどこか無責任さを感じます。人は合理性はなくとも検査を受けてほっとする納得感で健康になることは十分にあるからです。人は「ほっと」する納得があれば、安心して暮らせるのです。健康診断なしでは、安心して暮らせないと感じる方々には失礼な文章と言えるでしょう。残念ながら、今の私が出せる代替案は自分を律して健康に暮らすこと、としか言えません。誰もが納得できる言葉は出てきません。

「理解は他人の出来事」
「がん検診の大罪」の記載は正論と思います。私はこの考えに同調しています。しかし、この本を読んで内容を理解しても、きっと多くの人は納得していません。なぜならば、実体験が伴わない話は他人の出来事だからです。自分の体験に沿った出来事があれば、そのときこの内容を納得するのでしょう。人は理性で理解しても感情で納得しないと動かない。これを日々感じ、そして苦悩しています。感情は難しい。タバコを吸う人たちにとって、タバコが体に悪いと判っていて、肺がんやCDPS(Compound Document Protocol Specification)と言われる肺動脈弁閉鎖不全症に掛かる可能性が高いと理解していても、納得しないのです。ほっとする納得がないから多くの人はタバコをやめないのでしょう。


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コメント

良かったです。ホッとしました。

投稿: 渡邊真人 | 2008.09.10 06:30

先日数年ぶりに健康診断を受けました。この10年で2回目です。基本的に健康診断をしないことで健康に過ごす主義ですが、この先10年分の「ホッ」を獲得するために受けました。
結果は「完璧正常」ではありましたが、診断結果を待つ2週間は身体に良い時間ではありませんでした。従って現在の健康状態は「ほぼ正常」まで低下しているのではないかと懸念しています。

投稿: 財務工房 | 2008.09.10 06:24

納得の使い方が納得できないと言われました。sign02

投稿: | 2008.09.09 07:52

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