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マニラの考察

朝礼スピーチネタ;近代都市マニラの考察

 7月28日土曜日から月曜日まで生まれて初めてフィリピンに行きました。首都マニラで感じたことを記載します。

 町並みは当初イメージしていたものとは大きく異なっていました。当然整備されていない場所もありますが、中心地にすばらしいエリアがあり、まるでロスアンジェルスの高級住宅街の最新版が都心に広がっていました。RockWellと言う、MakatiCityの一角の住宅地では芝生に囲まれたスペイン風高級住宅街があります。その横にはフィリピントップの大学があります。また、ビジネスセンターの一角はまるでロスのダウンタウンの最新版。高層ビル群に整然とした町並みが広がっています。ショッピングゾーンはやはりアメリカ式の超巨大モールで、なんでもそろっていました。モールには鉄道駅があり、巨大ホテルもあり、都市計画は理想的です。

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高層ビル群の窓から見る風景は緑の中に整然と街が配置され、ゴルフ場もあちこちに設置されていました。PRA(Philippine Retirement Authority;フィリピン退職庁)職員の話では17City(日本で該当する行政単位は「区」)すべてが同じことをして競争をしているそうで、ゴルフ場は100以上あり、マニラに行く前持っていた私の街イメージとは全く異なる風景を見ることになりました。街の開発は全て財閥が行っていて、道路・下水・電力線やさらに警察(これに変わるガードマン)の配置まで民間が自前で作り運用しているそうです。税金が取れるレベルになるとマニラ市に引き渡すそうで、引渡し後も当然開発財閥の利権が沢山残っていると聞きました。

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このような都市開発手法としては、金のない政府が行う合理的な方法と思います。各財閥は魅力ある街にすることで価値を上げようと知恵を絞っていました。そのため各Cityの開発エリアでは絵に描いたような街が出現しているのです。良い街を作らないと人が集まらず、財閥の事業は失敗するので、無駄なく理想を追求しているようです。

 民力を使った効率的都市開発から日本を見直すとこの方面での競争はとても不利と感じました。日本では役所の利権優先で効率や街の魅力創造が2の次になっているからです。マニラでは先進国の街作りを見て、スピード・魅力・経済性で良く研究され作られてています。

 当然光あるところに影があります。古くからの街は取り残され、マニビ・エルミタエリア旧繁華街はハングル文字があふれています。これは最近韓国から20万人単位で移住してきたからだそうです。このエルミタエリアに大多数の日本人観光客が来ているそうです。きれいにまとめられているところもありますが、まるで新宿歌舞伎町そのものでさらに猥雑にした様相でした。

 日本人がフィリピンに対して持つイメージはこのエリアにあると思います。案内されたエルミタでは金時計を付けた下賤な日本人群が日中からホステスを連れて街を闊歩していました。PRA職員はエルミタの街に来る日本人を嫌っていましたし、私も大変恥ずかしい思いでした。

 このような日本観光客は最新鋭のマカティ、オルティガス、パシフィックシティ等のビジネスエリアには一切現れず、自分たちでエルミタより治安が悪いと決め付けていて、観光にも来ないそうです。歌舞伎町しか知らない外国人がほかのエリアは治安が悪いと言って出てこないことと全く同じことを日本人観光客はしています。丸の内や大手町、豊洲、汐止エリアを見たらその外国人はどう思うのでしょうか?マカティ、オルティガス、パシフィックシティ中心街は丸の内や大手町のようなエリアで大変治安が良く、夜間女性だけでも歩けるような街でした。

 正しい情報は自分の目に負うところとなりますが、見る場所を間違え、そこしか見ない観光客が多数を占めることで、その観光客の口コミにより、マニラは日本において大変悪いイメージを持たれていると思います。歓楽街しか行かない日本人がフィリピンのイメージを下げ、日本人の価値を下げています。



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コメント

フィリピンそして現在のマニラ事情に関しまして、冷静で的確な視察談ありがとうございました。
我々、マニラに住む者を代表して感謝します。

投稿: | 2007.09.07 16:44

大型ショッピングセンター等はテレビなどの情報で、
存在自体は知っておりましたが、
都市計画自体を、民間が積極的に参加しているとは知りませんでした。
都市部のイメージについても、
バランスよく計画されているのでは?と想像いたしました。
ご指摘のとおり、私のマニラのイメージも、
偏った情報によるところが大きかったようで、
後半の部分が今までイメージでしたので、
非常に参考になりました。

投稿: 荒井康弘 | 2007.08.08 10:33

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