朝礼スピーチネタ;消費者金融について
朝礼スピーチネタ;消費者金融について
景気が現在順次回復し、消費者物価も上昇傾向にある中、銀行の短期プライムレートが引き上げられました。今月日銀は直近の金利上昇については延期しましたが、今後市場金利の上昇が予想されるところです。世間が金利上昇機運の中、逆行している業界が消費者金融業界です。これまで出資法29%強まで許されていた上限貸出金利が利息制限法の20%以下に規制されることになったからです。即ち2法の間にあったグレーゾーン金利の廃止問題です。消費者金融にとっては10%以上の金利低下の影響があります。消費者金融大手各社は過払い金利返還のための引当などにより軒並み赤字決算になります。これまで甘い審査でも維持できる金利を取れていましたが、今後審査を厳しくすることで、加入者があまり見込めなくなり、派手な広告も出来なくなってくると思われます。業界の方のお話では、急ぎ導入が決まった背景には、議員の方々が参院選を意識し、世間一般の弱い消費者が高金利から開放されるという錦の御旗を掲げていることが理由と聞きました。
グレーゾーン廃止は消費者金融業界だけでなく、クレジットカード業界にも影響を及ぼしていくようです。カード会社は収益の6割以上をキャッシングによる金利収入で得ているからです。これまで気前良く無料(タダ)で実施してきたカード決済端末の設置やカード獲得キャッシュバックキャンペーンにも慎重になり始めました。これがクレジット業界に本業回帰を喚起するか注目しています。
世間には個人小口金融需要が必ずあり、危ないと判っていても新手の消費者金融に頼る人たちが存在します。今後、「質屋」に絡む新たな手法が出ると予想しています。うまい話には必ず裏があります。これを消費者の方はすぐに忘れる。国はまた保護を考え新法を作る。この「いたちごっこ」はどこに進むのでしょう。国がとやかく言うことではなく、自己責任にすべきことに思えてなりません。
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